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日本文化とポルトガル語を愛する私の部屋。

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オウム事件を風化させないヒント

あの忌まわしき地下鉄サリン事件からもう14年経ちました。
一つのカルト宗教集団があまりにも身勝手な理由で引き起こした事件。
事件を風化させてはならないとの想いは多くの日本人に共通するものでしょうが、この事件から14年を経た今、日本国民の精神性は少しは向上しているのでしょうか?
もちろん、私がここで言う「精神性」とは何も高尚な考えを持つ事ではありません。
スピリチュアルなものに対する成熟度の事を言っているのです。

残念ながらあの当時から我々日本人は少しも向上していないのではないでしょうか?
テレビでは未だに前世云々というデタラメを説くインチキ占い師や質の低いタレントがまかり通り、スピリチュアルという意味を不当に曲解しつづけているではありませんか。
ましてやフランスあたりが「カルト」と断定している一宗教団体が堂々と政権の一翼を担っているという現状を鑑みるとき、日本国民の幼稚さはあの当時から少しも進化していなのだと思わざるを得ません。

今日はオウム事件を考えるときに実に参考になるこの一冊の書籍を紹介したいと思います。
トンデモ ノストラダムス本の世界トンデモ ノストラダムス本の世界
(1998/07)
山本 弘

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と学会会長 山本弘による名著です!

「ノストラダムス」という名は成人であれば知らない人はいないでしょう。
しかしながら、私のような読書マニアでもない限り日本で出版されたノストラダムス本の多くは意外なほど知られていないのです。
そして、その多くが五島勉の「ノストラダムスの大予言」(祥伝社)の影響を受けて書かれたものであり、自ら「ノストラダムス研究家」と名乗る著者の多くはその実「五島勉版ノストラダムス」というフィクションを骨格にして来たのです。
どうしてそんなものを根拠に我々は「1999年に人類は滅びる!」という風説に畏怖したのでしょうか?
本書を読み進める事でその答えに対する大きなヒントが明らかになっていくのです。

コミカルな雰囲気の表紙からも分かるように、本書は巷に出回ったあまたのノストラダムス本をジョーク混じりに斬り捨てる論評本なのですが、中には非常に衝撃的な記述も見られます。
それが、五島氏が「大予言」シリーズを書かなかったら地下鉄サリン事件はなかった!との一節です。
しかし、流石にこれは言い過ぎでしょう。
確かに両者の間に条件関係は認められるでしょうが、この論法は一つの結果から過去の事実を遡って当てはめる陰謀論者特有の「因果関係逆転の手法」と同じになってしまいます。
むろん、山本氏はその辺の理屈は百も承知の上で、この世の出来事がバタフライ効果に支配される以上未来の予測など不可能なのだ!というテーゼを説明するための方便としてこのような過激な比喩をしているわけですが.........

いずれにせよ、仏教をベースにしたオウム真理教が本来仏教にはないキリスト教的ハルマゲドン思想を持つに至った原型が「ノストラダムスの大予言」にあったことは疑いない事実で、この事は突き詰めると過去に、多神教である筈の神道が時の為政者によって一神教化されてしまった事実と重なるのです。
我々日本人は常にそうした危険性を意識していなくてはいけないのでは?

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コメント

ノストラダムスは日本でそんなに人気が有るのですか?アメリカでは“ヒストリーチャンネル”と言うケーブルテレビ局があるのですが、そこではノストラダムス、ヒットラーと第三帝国、アメリカ南北戦争、ストーンヘンジの謎、の様な番組が多いですね。本を読んで歴史を楽しむ人は先ずこの様な番組は見ないのですが、でも日本でもアメリカでも歴史をこの程度の段階で見ている人は多いようですね。
 変な宗教が増えるのは国家政府が市民の為には何もしないと人々が感じた時に多くなるのでしょうか?アメリカでは経済的にアメリカ人の生活が苦しくなり始めた70年代の後半頃から変てこなキリスト教が勢いを増してきた様です。

いつもコメントありがとうございます!
このような話題には誰もコメントしてくれる人はいないだろうな~と思いながら書いたのですが、実に有り難いことです。

ノストラダムスの知名度は一時期はそれこそ凄いものがありました。
しかも国民のかなりの割合の人々が「1999年に世界が滅びる」と信じていたのですから、これは一つの社会問題と言っても良かったのです。
このノストラダムス現象の例を見ても分かるように、日本人の教養レベルというのは自分達が思っている程には全然高くないと思いませんか?
ただ広告力に任せた何の裏付けもない無責任な情報をいとも簡単に信用してしまい、その結果過去にどれほど多くの悲しい歴史を繰り返してきたのか、一体いつになったら国民は気がつくのでしょうかね?

ejnewsさんが仰るように、日本もアメリカも不況等で苦しい時代になるとカルト宗教が流行る傾向がありますね。
そんな時代こそ国民が皆高い教養を磨き、いい加減な独裁者を産まぬ努力が必要だと思うのですが、大半の人は独裁者や怪しい宗教にすがる道を選んでしまうのですね......



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プロフィール

カカセオ

Author:カカセオ
年齢・性別不詳。
使用する言語は日本語・ポルトガル語。
「美しい人生とは?」を常に追い求めています........
歴史の話、語学の話が大好きです。

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